2025年5月2日に開店10周年を迎えました。
ゴールデンウィーク中に迎える周年記念日も10回目となり、この場所で存在できたことを喜びました。
若かったころの夢を形にし、やりたかったことはおおよそ表現できたように思います。
しかし2020年に突如コロナ禍というものがやってきて、間違いなく飲食店の私たちもその波に飲み込まれました。
2020年5月2日の5周年の記念日はのれんを出すことができず、自粛休業ということで約1か月間の休業期間中の一日となりました。すでにあの頃のことは一体なんだったのか?という寝てみていた夢のような期間に思えますが、当時の私たちは、果たして今後も店は続けられるのだろうか、お客様はあじき堂まで足をお運びくださるのだろうか…という不安な日々でした。
密になってはいけないということで、駐車場近くの店外スペースを整理して、外席を設けました。
箱の中でお食事することに不安がある方にはとても喜んでいただけました。
目的は密にならないお食事スペースを作ることでしたが、春や秋の良い季節には光と風を感じながら食事ができる、あるいは愛犬といっしょに食事ができる、あとは車椅子のまま食事ができるなど、思ってもみなかったメリットをくみ取ってくださったお客様がおられて人気の席になりました。
店内はテーブルを2つ抜くことで空間を作り、開店以降の5年間よりゆったり。スタッフからは給仕がしやすくなりましたと好評に。
ところが、そば屋の大一番の大晦日営業の心配がでていました。
大晦日のこのあたりの気温は0度近くになることもあり、外席はお使いいただけません。
店内の席は2割ほど減っている。
これでは大晦日営業がうまく回せないと判断。
バックヤードとして荷物置き場にしていた北側の1部屋の荷物を、幸い手に入れて引っ越ししていたそば屋向かいの自宅の1部屋に押し込んでスペースを作りました。
12月になってから、畳もぶよぶよで床板も腐っているような部屋を大工さんにお願いして、大晦日までに板の間にしてお客様を迎えられる空間にしたいと懇願。
2020年の大晦日は田の字4部屋でお客様をお迎えした初めての大晦日営業となりました。
前後しますが、4月~5月の自粛休業していた1か月間、いつ再開できるかも決めかねる状況で、何もしないまま店をつぶすなんてアホなことだと奮起し、それまでの5年間、製粉された蕎麦粉を仕入れていたのですが、自家製粉をすることに切り替えました。
詳しくは書きませんが、所有していた大型の脱皮機と電動の石臼を店内1室で稼働させることができ、
自粛休業期間中にテスト製粉ができ、機械との付き合い方も慣れてきて、営業再開と同時に石臼挽き自家製粉の蕎麦屋として生まれ変わることができました。
今思えば、私たちにとって突如やってきたコロナ禍は、この商売を続けるために必要な気付きを与えてくれたと言っても過言ではありません。
もしかしたらコロナ禍がなかったら、工夫も努力もしないまま、業績も上がらずもっと苦労していたかもしれません。
あじき堂にとって一番の転換期となった2020年を忘れてはいけないと思いこちらに書きました。
続きはまたあらためて
