2021年稲作の様子は「土のある暮らし」の下に加えました。

 

      

土のある暮らし

2022年も米収穫できました

 綾部に移住して14回目の稲作が完了しました。この2反の田んぼは昨年に続いて2回目の稲作で、まだ田の癖を掴むのに苦戦していました。

 初年は4月と5月にトラクターや田植え機がぬかるみにはまり脱出不能になり、地元ベテラン農家さんに機械を引き上げてもらいました。今年はその失態は繰り返さなかったものの、8月の排水時期に自らが新型コロナウイルスに感染したため外作業が全くできず見極めができませんでした。そのため収穫時期になっても田の水分が抜けきらず9月の長雨もあり、コンバインで作業できるか不安でした。

 稲刈り当日は家族や友人の助けもあり、機械が入れそうにない手で刈る部分はお願いして、コンバインでなるべく刈り取りできるように作業を開始しました。今年はなんとありがたいことか、田んぼに一番近い地元のご近所さんがコンバインと運搬のための軽トラを貸してくださるという幸運に恵まれ、2021年の稲刈りとは使える機械の能力が格段に上でした。ただお借りする以上緊張感をもって対応しなければなりません。プレッシャーがありました。

 コンバインで刈り始めて早々に故障発生。アクシデントは付き物ですが、やはり人の機械ですから焦りました。でもこちらも何かの力が働いて、早くに機械屋さんが修理してくださり、午後には再び刈り取りができるようになったのです。

 日は山に落ちて、影も見えなくなったころに全ての稲は刈り取りを終え、乾燥をお世話になるベテラン農家さんのところに預けることができました。

 

 この一日の稲刈りドキュメントは月曜日にそば屋を臨時休業して決行。9月は収穫を優先して店を休んだことが何度かあります。天気と協力人員などあらゆるタイミングが一致してできる稲刈りはやはり大切です。刈り取りを終えた後の週末には台風が西からやってきましたので、この時にしておいて良かったと思いました。

 

 乾燥を終えた稲が30kg入りの袋で積まれてやってきたとき、ああこれで1年先までの米を確保でき、食べ物には困らないと目で見てわかる実績に安どしたのでありました。

 

 綾部に移住してできるようになりたかったことの1番に米作りがありましたので、また1年リレーできたことが何よりも嬉しいです。暮らしの真ん中に主食を得るための小さな農業を維持できるように、また次の稲作も頑張ります。

 

 収穫した米(コシヒカリ)は寒いうちはあじき堂で販売しています。ご興味のある方はお尋ねください。

 


稲作2022(田植え準備から稲刈りまで)

2021年も米収穫できました

稲作2021(田植えまで)


稲作2020(田植え)

綾部に移住して真っ先に教わった米作りは10年以上続いています。

米作りのやり方は人それぞれ十人十色です。作付けの目的も規模も全く違いますので、同じようなことをやっているように見えていても、その気持ちが違います。

 

私たちは、何のために米作りをしているのか。

時々今でも思いますが、自分たちで食べる米、つまり生きるために必要な中心の穀物を自ら作り得たいという気持ちそれだけです。

もともと私たちの先祖はそれぞれ生きる土地で米を作っていました。

当たり前のように。

 

若かったころ、食べ物を買うことでしか得ることができなかった都会生活の中で疑問を抱くようになりました。都会生活の中にあっても作物を育て得ることをしてみようと、市民農園を借りて野菜を作ったり、農家さんとのつながりを求めてみたりとやってはいましたが、家族が1年間食べていくための料を確保するというところまでは到底いかず、住む拠点は田舎にして、田畑に向かう生活をしてみたいと思うようになりました。

 

そんな思いが、そば店の営業を週4日間にして、残り野良着で動ける週1~2日を土に向かい続ける基になっています。

 

とりあえず、田植えは終わりました。

無事の収穫を祈ってあれこれと世話をしていきます。


稲作の風景2019


農作業の風景 2018

2018年の農業もなんとかぼちぼちこなしています。

稲作は綾部に移住して10回目となりました。

 

3年前から4反5畝を耕作しています。

そのうち2反は無除草剤で、自力で雑草を除きます。

5月下旬の田植え直後から6月は田んぼで除草作業に時間を充てます。

水持ちをよくすることができたため、深水にでき、初めてチェーン除草を実施。

おおよそ抑えられたかと思いましたが、次から次へと生えてくるコナギの威力にはかてませんでした。チェーンで浮かせられなかったのは田車や熊手で応戦。

1枚はかなり抑えられましたが、もう1枚はコナギの圧勝でした。

 

梅雨の合間に味噌を仕込むための大豆を蒔きました。

 

そうこうしているうちに7月になりました。

 

恐ろしい夏でした。

豪雨に酷暑に台風に。

 

とくに7月5~8日にかけての豪雨は綾部市内各地にもとんでもない爪痕を残しました。幸い我が田畑住宅は大きな被害を免れましたが、1枚の田は水没し、草木や竹がプカプカ浮いていました。

豪雨の後は全くと言っていいほど雨が降りませんでした。

夕立さえなく、おそらくまとまった雨は40日間降らなかったと思います。

 

7月下旬、カラカラに乾いた畑を起こして蕎麦を蒔きました。3月~4月にかけてあじき堂で自家栽培石臼挽き十割そば「志賀郷」としてメニューにするための蕎麦です。

その後も雨は降らず、ようやくお盆にまとまった雨量の夕立があり、ようやく蕎麦畑の蕎麦が芽を出し始めました。

背丈が20㎝くらいになったころ、台風が来るというので、慌てて土寄せをしました。倒伏防止と根張り促進で頑張っただけ効果はありました。

太い茎になり、その後の台風襲来でも折れてダメになった蕎麦が少なめでした。

 

蕎麦が静かに実をつけるころ、稲刈りを進めていました。

ところが9月は台風2つが襲来、前後は長雨で田んぼの土は緩んでいきました。

隙間でなんとかなんとか刈り取りが進んでいきました。

2反3畝の田はコンバインで刈り、除草剤を投入していない2反のうち1反はバインダーという結束機を使って刈り取り、稲木干しに

 

もう1枚も稲木干しするつもりでしたが、柔らかくなり自力での刈り取りを断念。

大型のコンバインを持っておられる専業農家さんに応援要請をかけ、助けてもらいました。

 

干しているのか、雨に当てているのかわからないくらい降り続いた9月。

それでも干している稲から芽や根がでることはほとんどなく、晴れ間を見て脱穀機により稲こきができました。

 

コンバインで刈り取った稲は乾燥機にかけ、籾摺りも完了し、玄米で保存しています。あじき堂でサイドメニューで提供している炊き込み飯は、新米ができ、栗がある期間のみ栗ご飯に変更してご用意しています。

 

 

 

2018年10月16日 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

稲刈り 2017

あまりにも収量が少なくてお恥ずかしいことではありますが稲刈りの様子をお伝えします。
今年度は大役を仰せつかっており、忙しさゆえに稲刈りが自分たちでできるイメージさえ出来なかったのですが、それでもなんとか稲刈りができたということが嬉しいです。ちょっとは頑張れたのかな。

20代のころに自給のための米作りがしたいと思い描いたことが綾部に来てから始まったということもこの地でのご縁でしょうか。農地も機械もノウハウも経験もまったくなんにもなかった私たちが10年も米を作り続けるなんて驚きもあります。

小学校1年生だった息子が初めて稲刈りの手伝いをしてくれたのがずいぶん前のことのようです。今年のこの田の稲刈りは結局家族3人だけで完結しました。
なによりも台風18号が来る前にできてよかったとホッとしました。
終了直後に美しい夕焼けも見ることができ、思い出深い1日となりました。

 

2017・9・14 完

あじき堂の米づくり 2017


2016年 農の様子

下の写真から1カ月後、長雨と台風でこんなに長く稲を架けたままに。

最上段の内側は雨と高温で蒸れて発芽してしまった部分がありました。

途中、最上段を画像右側にあるように、獣対策の鉄柵に一列に架けていきました。

良品と袋を分けるためです。

 

脱穀機を使って、良品から作業していきました。                 2016.10.14

 

全ての稲の束を稲木に架け終わりました。

ここで1反ほどの田んぼですが、無農薬栽培でたくさんの実りをいただきました。

昨年まで別の方が豆類を栽培されていたこともあって、肥料分が豊富でしたので、稲はぐんぐん生長していきました。

バインダーによる稲刈りはこのように、外周から反時計回りに1列づつ刈っていきます。

どんどん刈って最後に残るのは中央です。最後には縦に1本だけ稲の列が残ります。

稲穂も出そろってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは蕎麦畑です。

いよいよ収穫間近となってきました。朝霧が立ち込め、寒暖の差が大きくなると蕎麦も熟成されて美味しくなっていくでしょう。

播種して1カ月でこんなに背丈も伸びてきました。ちらほら白い花が咲いています。蕎麦特有の匂い・・・臭いがあります。ここからは風と虫たちの力を借りて受粉します。これがうまくいかないと実の付きはそれぼどよくありません。観察して虫たちの羽音を確かめたいと思います。                                                       2016.8.30

 

 

 

播種して3週間経ちました。ここまで雨は一度だけお湿り程度に降っただけですが、すくすくと育ってくれています。早くに畝間の除草と土寄せをしてあげたいところですが、時間を作りだせていません。

                                                 2016.8.11

 

 

蒔いてから1週間で芽が出そろっていました。                                                                          2016.7.28

 

 

トラクターで畝たてした後にごんべえという手押し2輪の播種機で蒔き終わりました。             2016.7.21

田植えから2カ月!

                                                                                                                                                   2016.7.24

田植えから1カ月経ちました。

 

田植えからちょうど1カ月が経ちました。田植えしたころはひょろ~とした稲でしたが、今ではぱ~っと手をYの字に広げたように見えます。

稲の株もとで新芽が分かれて増えるのですが、そのことを分蘖(ぶんげつ)

 と言います。(一般的には「ぶんけつ」と濁点がなくなっています。蘖はヒコバエのこと

このあとこの田はいったん水を抜いてしまいます。昨年はやらなかった中干しをして軽く地面にひびが見えるくらいまで放置します。

梅雨が終わりにさしかかるころに、稲の様子を見てまた水を張ろうと思います。またそのころに様子をお伝えいたします。

                                                                        2016.6.24

 

田植え2016

5月24日に3枚の田んぼで田植えをしました。

乗用4条植えの田植え機を使っての作業です。

そのあとに抜けているところや、浮いている苗を調整するための補植作業でみんなで入りました。

 

友人や仲間も応援に入ってくれて、朝から一日中田んぼに居ました。

この日は30℃近くまで気温があがり、水分補給しながらの手植え。

 

夕方には家族も応援に入ってくれて補植は進みます。

 

もうしばらく補植作業と水の管理をしながら、次の段階に入ります。

つぎは無農薬田2枚分の除草です。

 

ひとまず大仕事がひとつ終わりましたので、稲の生育を見守りたいと思います。

 

 

 

今年もまた稲作スタートです。

半農半そば屋としての動きが加速化する初夏。

冬の間、お休みしていた田んぼを起してゆきます。

今までは畔つけ作業でかなりの時間を要していましたが、昨年より集落で購入していただいた畔つけ機をお借りすることで、水を張ることなく1日で4枚の田んぼの畔つけができました。

 

その後、一度トラクターで荒起しをし、さらに水を張ってもう一回起しました。

今までは余裕なくあまり考えることもできなかった圃場の均平も意識して、高いところから低いところへの土引きも少しはできました。大きな重機を使うわけではないのできちんと整いませんが、毎年お付き合いさせていただいている田んぼの癖も理解できるようになり、収穫の時になるべく負担の少なくなるように今のうちに気を配ります。

 

収獲した米はそのものの販売だけでなく、冬期に米麹の加工をし、販売用の味噌仕込みをします。

またそば店での新たなご飯メニューも自家栽培米を使用。

 

自分たちで育てた作物をお品書きの中に加えられることに喜びを感じています。

 

蕎麦も自給できれば良いのですが、このハードルはとても高く、今のところは畑一枚分を行うにとどまっています。

志賀郷地域内で蕎麦を栽培される方が多くなって、当店でも玄蕎麦を買わせていただけるような動きがとれてくるといいなあと思っています。                 

 

                                     2016.5.17

あじき味噌の仕込み

3月上旬

ようやく自家栽培大豆を水に浸す時がやってきました。

天日干ししていた小糸です。

うっすら緑色をしたきれいな大豆を水で洗って

2日間、水に浸けて充分に戻します。

 

 

 

 

 

水に戻した15キロの大豆を一度に茹でることができる釜に火を着けました。

新豆とその前の年の豆では茹であがりまでの時間が違うので、一緒に扱う時は別にして茹でなければなりません。今年は自家栽培大豆が少し足りなかったのですが、ご近所さんに声をかけたところ味噌用に植えて収穫した青大豆が余っているということだったので、ありがたく譲っていただくことにしました。

2016年仕込みのあじき味噌は、自家栽培米で作った糀に2種類の大豆を混ぜたタイプに。

 

茹であがった大豆は熱いうちにチョッパーでつぶして冷まします。

 

米糀に塩を合わせた塩切糀とつぶした大豆を均等になるように手で混ぜ合わせました。

 

握力が弱くなり、腕が軽い筋肉痛になるほどの量ですが、一年に何度もすることではありませんので、ここは踏ん張りどころ。

 

混ざった味噌の素をこのようにソフトボールほどの大きさの塊にして空気を抜きながら玉にしていきます。

味噌玉をこのようなスッとした形の味噌がめに投げ込んで詰めていき、空気を抜くために押さえ、という作業を繰り返し、このような状態までもっていきます。

 

かめが陶器ですのでそれ自体が重いのですが、味噌が入ることで、1つの総重量は30キロを超えています。

 

表面の処理をどうするかを毎年いろいろ変えながら試してきましたが、いちばん手っ取り早くてカビを抑えることができるのは酒粕でした。

このあとは味噌の表面を酒粕でコーティングしてラップをして仕込みは完了しました。

 

1年間日の当たらない比較的涼しい場所で保管熟成させます。この味噌は1年後には食することができますが、あじき堂では、さらに追熟させて2年味噌として販売することになりそうです。

 

 

 

                   2016.3

追伸 

2017年秋より、この時仕込んだ味噌を販売開始しました。
約1年半の熟成期間を経て、亀開きしたものです。

2017.12

大豆の収穫

収獲した大豆を天日干しにしています。

今年は収穫直前にイノシシが畑に入ったため収量は減りましたが、それでもたくさん実りました。

干している期間の天気が雨続きでしたので、ビニールシートなどでテントのようにして雨の侵入を防ぎました。ほどほどに乾燥した大豆を足踏み脱穀機で脱粒して、唐箕かけ、選別作業・・・と年末年始を挟んで作業は続きました。 


蕎麦の収穫

8月はじめに蒔いた蕎麦を収穫することができました。芽が出た直後から根元から倒れて枯れてしまうものがあり、結局のところ豊作とは言えませんが、生き残った強い蕎麦をいただけることを喜びたいと思います。


蕎麦はここまで熟すと少しの振動でも実を落としてしまうので、収穫は鎌による手刈りを行い、ブルーシートで担架を作ってすぐ横にセットして、その上で縛ってゆくやり方をしています。束が5~6になったら担架ごと持って車に積み込みます。車一杯になったら農作業小屋横に立てた稲木に干します。
雨の予報がありましたのでビニールシートを天面だけほどこしました。

上からしみ込む雨を防ぐことができます。


10月はほとんど雨が降らなかったので、土が乾いていて蕎麦も早めに熟していったように思います。葉もほとんど落ちていたので、脱穀はすぐにでもできそうです。

 

脱穀作業は足踏み脱穀機による人力ですが、力加減がすぐに調整できるのと、無駄なくきれいにとることができるのでそれが良いと思っています。

 

脱穀→唐箕(選別とごみ飛ばし)→むしろでさらに天日干し→石抜き→磨き

 

ここまで作業が終わって収量が確定したら、なんらかの形でメニューにしたいと思います。

昨年の半分に満たないかもしれないので、提供の仕方は思案中です。

 

またお知らせいたします。

 

                                     2015.10.29

 


稲の脱穀完了


3枚目の田んぼでの脱穀作業風景です。

ハーベスタという脱穀機を使って稲穂をしごきとりました。

 

ここは稲穂が出始めたころ(8月上旬)から鹿が入り始めました。

熟した穂より若い柔らかい穂が好きなんですね。

あっちもこっちも短くなった穂を見るのは寂しいものでした。

しばらくたってから2メートルのポールによる電気柵(電気は通さず線だけ)を設置してからは侵入を防ぐことができました。

 

9月は雨続きで圃場がまったく乾きませんでした。

いつまでたったも田植え時期と変わらないほどにトロトロで、どう考えてもバインダーという結束機が使えるほどになく、結局すべてを鎌で刈りました。

ここのは自宅用になるので、収量が少なかったとしても家族で食べることを考えるとおろそかにはできません。

 

仲間や心ある人々の助けがあって刈りとることができた全ての稲。

無事にすべてが収穫でき、籾で自宅に収まったことで安心しました。

これでまた1年間分の米を確保できたなあ~と。

                                                                                            2015.10.22

 

 

大豆も元気です

こちらは「あじき味噌」を仕込むために栽培している大豆畑です。

 

6月に豆を蒔き、7月の梅雨の合間に一度土寄せをしました。同時に草取りも1回しましたが、夏以降は手入れができていませんでした。

畑のご近所さんにも申し訳ないくらい草に覆われてきましたので2日間かけて鎌を使って草取りをしました。半分はきれいになりました。

草を取ることで風通しが良くなったのと、光が十分に届くので大豆は一気に成熟に向かい始めました。

 

11月半ばには刈り取って天日干します。

年内には脱穀を完了させ、唐箕がけと手選別を行い、2月か3月に予定している味噌仕込みに間に合わせます。

 

品種は亡き友が大切に育てていた小糸です。

 


稲刈り

この田んぼは2010年より無農薬で稲作をい、刈り取った稲はこのように稲木にかけて天日干ししています。その年によって刈り取りの時期は前後しますが、このように畔に彼岸花が咲き始めるころにしているように思います。
この1枚の田んぼは1反(10a)ありますが、一部分にはまこもを植えているので、実際には8畝ほどでしょうか。バインダーという刈り取りと結束を同時に行う機械を使って一列づつ刈っていきます。

9月に入ると霧の濃い朝が多い綾部です。
この日も朝は濃霧でしたが、9時くらいにはお日様が見えました。
稲穂に着いた露が乾き始めたのでバインダーを動かしました。
機械の故障が発生して、急きょ友人が持っているものをお借りして対応しましたが、夕暮れには全部の稲を架けることができました。

しばらく昼夜干して、脱穀したいと思います。


一部は販売もさせていただいているお米です。
ご予約いただいているお客様はもうしばらくお待ちください。



蕎麦を蒔きました

8月のはじめに蕎麦を蒔きました。
そのころは暑さも厳しく土は乾いていました。


蕎麦は夜露でも発芽するとのことですが、雨知らずのまま四日後には芽を出していました。
水はけのよい畑を好みます。

ここはもともと水田ですから土にも粘りがあり、水もよく含んでいます。
なるべく畝を高めにして水はけを良くしたつもりではありましたが、発芽後の雨が多く、土に水が多く含まれる状態が続いています。
ちょっと心配です・・・
発芽にもばらつきがあり、芽の出ていないゾーンもあります。
さあどうなってゆくでしょうか。


息子が夏休みの宿題でここからの風景を描くためにスケッチをしています。               2015.8.22



田植えから90日

酷暑が続いた8月上旬ではありましたが、盆を過ぎると朝晩は涼しさを感じることができました。

お日様が沈んだ後は、里山や水田の働きもあって気温が下がるのでしょう。
思いのほか下旬からは雨が多く、すっきりしないお天気が続きました。
昨年や一昨年のようなゲリラ豪雨には今のところ見舞われていないのが幸いです。

雨あがりの稲穂はしっとりと濡れて美しく、また前に見える山からは霞が昇っています。

緑に囲まれたこの風景は心を静めてくれます。

2年前、集落で国の補助による獣害対策で鉄柵を設置しました。
しかしながら、獣が入るスキは多くあり、イノシシやシカがウロウロしております。
こちらの田の周囲にも及んでいることが足跡からわかります。
急きょ、田の周囲に電気柵を設置しました。

気を引き締めながらも、収穫に向けて期待膨らむ今日この頃です。                2015.8.20

 


田植えから60日

梅雨が明けていよいよ夏本番となりました。
ここ数年は集中豪雨により河川の氾濫手前まで増水して被害があるので、気の抜けない1か月ほどとなります。
稲をサンプリングすると中に数ミリの長さの穂が準備されています。

出穂に向けてお天道様と水の力をぐぐっと溜めて頑張ってくれています。
力強い稲の姿に逞しさを感じます。                                2015.7.22

夕暮れのご褒美

田に張られた水が鏡となり、幻想的な風景に出あうことがあります。

西の空に日が沈んで夜が始まろうとしているころ、嬉しくなって田んぼに寄り道しました。

月が映る田んぼの風景をしばらく眺めていました。

汗を流して農作業をしている現場から、ちょっとしたご褒美をいただいたような気持になるのでした。



田植え後の陰影

こちらは今年から増えた3枚目の田んぼです。

ちょっと谷あいにありますが趣と丸みのある田んぼです。

他の2枚と違って、水を多く含んだ緩い場所があり、機械で入るにもドキドキしながらでしたが、5月27日に植えることできました。

ふと山手に上ってカメラを構えると、子どものころに出会ったような、懐かしいような気持ちになりました。今は多くの田んぼで圃場整備がされ、機械が入りやすくして、耕作しやすいように手が加えられています。昔はこんな形や、もっともっと小さな、機械も入れない棚田のような田んぼがたくさんあったのだろうなあ。手作業で周辺の草も刈り、田植えもし、草取りも、稲刈りも・・・
機械使わないで・・・ご苦労な時代があったんだなあとしばし思い巡らせていました。



田植え

こちらは同じ組に住む方からお預かりしている2反3畝の田んぼです。
志賀郷の西方に住み始めて2年目だったでしょうか、田んぼを増やしたいなあと思っていた時にここを耕作しませんかとお声かけくださったのです。
機械は一式お持ちなので、私はすべてをお借りして耕作することができます。
採れたお米を相談して分けます。

この田んぼでは金銭のやりとりなく、お互いの足りないところを補いながら信頼関係だけで稲作が続けられていることになります。


5月20日、今年も無事に田植えができました。



画期的な畔つけ機

今年初めて畔つけ機をお借りして畔つけをしました。

今までは水を張った田んぼの外回りだけをトラクターで起して、細かくなった土を寄せて、時間を置いて壁を塗るようにしていました。

この写真は、地域の集落営農組織が購入して所有しているトラクターに畔つけ機を装着し、初めて教えてもらって作業した後のものです。

雨が降った後、水がたまっていたので、少し土が柔らかかったため強い畔はつけられませんでしたが、このように見た目は真っすぐな畔がつけられました。田んぼに水を張ることなく作業ができるなんてすごい機械です。

時間と作業工程を考えると今までより1週間ほどの時間を省くことができたような気がします。


こちらはもう一枚の田んぼです。

同じ日に作業していますが、こちらの土は上の写真の田んぼより乾いていて、水分量がかなり良い状態でしたので、畔もばちっ!と硬く決めることができました。

 

田んぼの準備が通年より遅れていたのですが、「今からでも間に合うよ」「集落営農の機械の使い方教えてあげるから、時間を相談してやってみよう」と助け舟を出してくださった地域のOさん。

この4時間の作業ができていなかったら、例年と同じようにやっていたでしょう。
あと1週間は遅れていたと思います。

手作業もやってる感があって好きなのですが、今年は遅れた時間を取り戻すためにありがたく活用させていただきました。                                                                                   2015. 5.14


7回目の稲作(田ごしらえ)

こちらの田んぼは1反(10a)ほどの面積があります。志賀郷に住み始めた1年目からお借りしている田んぼです。機械は使いますが、農薬や除草剤は投入せず無農薬で栽培し、収穫後は稲木に架けて天日干ししています。

数年前から水の入り口2畝ほどにマコモを植えています。

この田んぼから毎年350kg~400kgほどのお米をいただいています。

暮らしの真ん中に田んぼがあるような気がして安心につながるのです。

2015年の稲作もぼちぼち。
トラクターで軽く起こしているところです。


                                                          2015.5.7